標記の件につきまして

とりあえずおそ松さん24話の感想を書きたくてつくりました

20171013-14 AFFTおそ松さん上映会

2018年12月10日追記:テンションを若干(どうしても我慢ならなかったとこだけ)修正しました

10月13日の夜から14日の朝にかけて、アニメフィルムフェスティバル東京2017のおそ松さん上映会に参加してきました。

animefilmfestivaltokyo.jp

感想をツイートしたらびっくりするくらいリアクションがあったので、ちゃんとしたレポートも書いてみました。イベントの開催自体知らなかった方も多かったみたいですね。

構成としては、1時間のトークショーのあと、6時間にわたって(!)夜通し(!!)関係者のお気に入りエピソードを上映、という感じ。

トークショーの出演者は藤田監督、シリーズ構成・脚本の松原さん、スタジオぴえろのアニメーションプロデューサーの富永さん。司会はハライチの岩井さんでした。

カラ松ボーイズとして知られる岩井さん、公式のイベントに呼ばれたのは初めてということで、何度も何度も「ありがとうございます」とおっしゃってたのが印象的でした。バラエティとかで観てると、わりとヒネたこととか言ってるイメージなのに、あまりの毒気のなさにちょっと拍子抜けしたくらい。

芸人さん仕切りのイベントだと、笑いを取るために「こんなニートのどこがいいの?笑」みたいないじりが入ったりしがちだと思うんですけど、そういうのが一切なくて、良い人だ…すごい良い人だ…と思いました(それかまた呼んでもらうためにめちゃめちゃ気を遣ってたか……笑)。

松原さんと富永プロデューサー(以下P)はファンの前で喋るイベントが初めてとのことで、特に富永Pはすごく緊張していた様子でした。見た目は結構イケイケ(死語か?)のお兄さんって感じだったのに、そのギャップが面白かったです。

もくじ

上映エピソード紹介(ちゃんとコーナー名ついてた気もするんですけど忘れました)・前半

上映エピソードのラインナップを6話ずつ発表して、各エピソードについて語っていく、という形で、

・話数とエピソードタイトル
・推薦した人(肩書と名前)

が話数順に一覧で表示されたんですけど、みなさん肩書が物々しくてすごかった。

サイトに「第1期セレクション上映(おそ松さん関係者が選ぶお気に入りエピソード集)」って書いてあったんですけど、おそ松さんファンの有名人とかじゃなくて、OP・EDにクレジットされてるようなマジの関係者じゃないか……!

肩書については、メモをもとにウェブサイトとかで補完したので、もしかしたらイベントで出てたのと表記は違うかもしれません。余談ですけど役職と名字とかでぐぐると「『おそ松さん』を担当した○○氏に話を伺う」みたいなインタビュー記事とか講演会のお知らせがめっちゃ引っかかって笑いました…おそ松さん、完全に業界の成功事例だ……

(以下、インタビュアーっぽい太字は岩井さん。太字と鍵かっこ以外は進行の説明と私の雑感です)

13話「実松さん」

選んだ人:A応P

一覧は話数順だったんですけど、紹介はばらばらで、よりによって最初がこれ!

まずはこれです、って実松さんの1カット(どこだかは忘れちゃったけど)がスクリーンにどーんて出てきて、何のイベントだ?!って感じでしたね。

松原(藤田さんに向かって)これ藤田さんですよね?…藤田さんです」

一話放送前の夏に、ぴえろの屋上で決まったエピソードとのこと。

藤田「心の中に六人持っている男。外じゃなくてね」

――もう、ホラーじゃないですか。ほんと怖くて、その後の『じょし松さん』がまあ入ってこない入ってこない!!

藤田「ふふふ。いいじゃないですか、(弟たちっていう)拠り所があるってことで」

岩井さんのリアクションを見てる監督が楽しそうでした。

松原「浅野さんのキャラデザもすごいと思って。実松は体が大きいんですよね。あの大きな体で、猫背になってるあの感じが…うまいなあ、と思います」

7話「北へ」

選んだ人:株式会社フジオ・プロダクション 代表取締役社長 赤塚りえ子氏

藤田「2、3分の話をどれだけ引っ張れるかっていうことで作った話ですね。これも、こんな反応あると思ってないで作ってた頃ですよ」

――それを、フジオ・プロの社長が選んでますよ。

藤田「うれしいですねえ」

ダヨ~ンとデカパンの二人は仲良しですよね、と言う岩井さんに、いやいや最後蹴り落としてますけど、と言うみなさん。岩井さんの解釈、全体的にキャラクターに優しかったですね。

――確かに。谷底で粉々に砕けてましたよね。

松原「(ダヨ~ンがデカパンを蹴り落とすことについて)怖いって言われるんですけど、僕はしょうがないと思うんすよ」

あの状況ではああするしかなかったんだ、と力説する松原さん。

松原「一応思い出を振り返って、その上でああいう決断をね」

正確な言い回しは忘れちゃったんですけど、岩井さんが「あれはその(蹴り落とすかどうか決める)ための走馬燈だったのか~~!!笑」みたいなことをおっしゃってました。

9話「恋する十四松」

選んだ人:株式会社ぴえろ 代表取締役社長 本間道幸氏

松原「…」

藤田「…真面目な回になると言うことがなくなる……笑」

――急に黙るのやめてください!!

松原「あいつ宇宙人みたいなんで、地に足を付けてもらおうというテーマでした。最初は突拍子もない設定も出ていたんですけど、違うだろうということで、シンプルに」

――普通に喋ってましたもんねえ。

藤田「あれは小野さんにお任せしました」

小野さんの解釈で、って言ってたかも。

――あのラストは泣きました!

松原「見送りのシーンは最初に決まりました」

藤田「べらべら喋れる奴じゃないんで、自分の出来ることをやるんじゃないかなって。音楽のはめ方は苦労しました。結果的に、元からあるフレーズがうまくはまって、我ながら、やった、と思いましたね」

――いろいろ謎がある回でもあると思うんですけど。

藤田「隠してるつもりはないんですけどねえ。必要なものは映像で全部出してる。見たまんまです。あんまり説明しすぎてもだせぇし。深夜だし、普通の映画みたいな感じでやりたいと」

6話「おたんじょうび会ダジョー」

選んだ人:株式会社テレビ東京 プロデューサー 圡方真氏

富永「悪ノリですよね!!」

岩井さんがハタ坊のこと「いい子ですよね~」って言ってたんですけど、監督と松原さんが「え?!」ってびっくりしてたのが面白かったです。

藤田「ハタ坊は、原作でも一番色んな役を演じさせられているキャラクターなんですよね。『わかんない奴』ってことだけ真ん中に置いて作ってます」

 

あと、

5話「エスパーニャンコ」エイベックス・ピクチャーズ株式会社 代表取締役会長 寺島ヨシキ氏)
11話「クリスマスおそ松さん(株式会社ぴえろ 営業統括執行役員 上田憲伯氏)

も挙がってたんですけど、トークでは触れられなかった(はず)。クリスマスはまだしも、エスパーニャンコをスルーしたのはめっちゃ笑いました。真面目な話の扱いが雑。

上映エピソード紹介・後半

後半は推薦した人の名前が映った時間短すぎてほとんどメモ取れませんでした。推薦コメントも付いてたっぽいのに全然紹介されなくて残念だったので、それもあわせてどこかで公開してほしいな~~。

15話「チビ太と花の命」

選んだ人:株式会社フジオ・プロダクション プロデューサー 桑原正人氏

松原「これ飛ばしてもいいですか?(第一声)」

ピックアップされているのが真面目な話ばかりでやりづらい、という話。

藤田「お偉いさんたち…そこは握っといてほしかったですね笑」

ここぞとばかりにカラ松愛を語りだす岩井さん。ほんとにカラ松ボーイなんですね、と感心するみなさん。ドブスとちゃんと結婚するあたり責任感がある、と力説する岩井さんに、「白目は剥いてましたけどね~」と言う意地悪な監督。笑

藤田「これは原作でも同じ構図で。本線はやはりチビ太で、裏線でイヤミが痛い目を見るんですけど」

本線/裏線って言い方をするんだな~へえ~って思ったんですけど漢字違ったらすみません。

松原「原作のイヤミを、カラ松兄さんに背負ってもらったんですね笑」

藤田「カラ松兄さんには結構背負ってもらってますね」

岩井さんにつられてか、お二人が「カラ松兄さん」呼びだったのがなんか良かったです。

あと、ドブスの話が出たときに、監督か松原さんがボソッと「ビオランテ…」って言って二人で笑ってて、なんだろうと思ってあとでググったんですけど…これか~~!!笑

ビオランテ ゴジラ - Google 検索

16話「一松事変」

選んだ人:株式会社テレビ東京 アニメ局アニメ事業部長 廣部琢之氏

カラ松の格好をしている一松のうしろに猫が乱舞している脳内イメージのカット(「騙せた!!」のとこ)が表示されて戸惑う面々。

松原「こんなとこありましたっけ?」

藤田「『おれはもうカラ松ボーイズだよ!』ってなってる、イメージのカットですかね(※違います)。ワンカットだけのやつですよ」

富永「あー!!あれ一松か!!」

ひとり違うところで悩んでいた富永P。

藤田「勘弁してくださいプロデューサー!笑」

そこから岩井さんが事あるごとにあらすじを補足してあげていました。笑

松原「狭い空間で緊張感を出すっていうのをやりたくて。観てる人に緊張感を感じてもらえるのはこの二人だろうと。藤田さんに相談したら、演出で持っていけるだろうってことになって」

それで長男はあんなわかってるんだかわかってないんだかな感じになったのか~って納得しました。してやられている*1

――大丈夫ですか?富永さん。

富永「はい!思い出してきました」

あの富永Pのちょっと抜けてる感じ、ファンになった人も多いのでは……。

21話「神松」

選んだ人:?

松原「こわいっすよね~~」

藤田「これは浅野さんのアイディアメモからですね。まず出てきたのは悪松だったんですよ。七人目がいて、それが悪い奴で、警察に捕まって終わり、とかだったんですけど…六つ子がこんなんなんで、天敵は良い奴なんじゃないか?ってなって、こうなりました」

ここでも浅野さんのキャラデザがすごい、という話に。

藤田「六人も出してもらってるのに、もう一人別のやつください!って言った、っていう笑」

岩井さんだったか富永さんだったか忘れちゃったんですけど、みんなが普通の感じで神松を殺そうとしてるのがやばいですよね、という話に。

――チョロ松はみんなを褒めてましたよね。

藤田「ああいうの見てるとチョロ松が一番キてんなと思う。それに神谷さんも乗っちゃうから…笑」

――どうなるかと思いきや、CMを跨いだら解決しているという。

松原「シナリオ超楽でしたね!!『CM』って書けばいいんで笑」

25話「おそ松さんでした」

選んだ人:?*2

藤田「24話と25話どっちを最終回にするか迷って。両方やっちゃう?ってなって、じゃあどうやったら両方やれるかな?っていう、ひとつの形でもあります」

ほかのインタビュー(何の雑誌かは忘れちゃったんですけど)では最後に全員死んで終わることはかなり初めの方から決まってたっていう話でしたけど、ということは24話→25話の流れも初めの方で決まってたことなのかな……?

富永「『手紙燃えたら面白くないっすか?』って松原さんが言ってたのを覚えてます」

――クリスマスの時の一松も燃えてましたよね。

松原「自然発火が好きなんですよ」

そういうことを普通のテンションでおっしゃるのが面白かった。

 

そして上映されたけど触れられなかった話はこちら。

17話「十四松まつり」テレビ東京プランニングマネジャー)
18話「逆襲のイヤミ」(?)

2期松さんトーク

その名の通り、2期についての話。一問一答に近い形でした。

1期終了時点で2期は決まっていたのか

富永「決まってはいませんでした。やるやらないみたいな話が、あったりなかったりくらいの……いや、これ以上はやめときます」

2期1話について

藤田「(富永Pを見ながら)プロデューサーに色々無理をお願いして、じゃんじゃかお金を…」

富永「実写とCGが…びっくりするくらいかかりました!」

実写トド松役の俳優さんがイケメンすぎて、監督が緊張していた、という話。

藤田「実写パート、映画撮るようなチームが来てくれて…」

仮面をかぶっての演技は息が出来ず、苦しそうだったとのこと。「ぜえはあしてた」って、何やらせてるんだ。

――チョロ松はどうしてあの絵になったんですか?

藤田「どのキャラも負けないように、稿を重ねて」

――十四松の子供向けアニメ感もすごかったです。

藤田「あれはもう、金の力ですね」

富永「僕は、絵と音入って一番面白かったの一松です」

松原「こいつ痩せると思うんすよね。片岡鶴太郎さんがヨガはまったみたいに…」

松原さん、キャラクターの話をするとき実際にいる人の話みたいな言い方するの面白いですよね。

この先の話について

藤田「直近で言うと3話はネタバレなしで観てほしいですね。隠し球あるんで…」

――どれくらい出来てるんですか?もし言えたらですけど…

富永「(脚)本は後半いくかいかないか。本編も3、4本は出来てます。あとで大変になるので……リテイク喰らってもいいように………(どんどん苦々しげになっていく口調)」

ここでちょっと審議なんですけど、次放映されるのが3話であることを考えると、本編は6話か7話まで出来てるってことで、それって1クールだったらもう後半じゃないですか。富永Pの口振りだと、脚本はそれより先に進んでいるのに「後半いくかいかないか」。つまり、ここから導き出される答えは!!

2クール確定なのでは!!

…と思うんですけどこれ誰かにばれたら富永Pが怒られちゃう案件なんじゃないかと勝手にどきどきしてて、このイベント関連ツイートのせいでフォロワーが倍増しているツイッターでは言えなかったんですけど…ねえどうなの……!!

オープニングとエンディングについて

藤田「また金の力ですよ」

富永「(エンディングは)絵的にもかかってますし、曲もエイベックスの方でお金かけてますね」

OPは、浅野さんが「全部出し切った」とおっしゃってたそうです。

2話でとくに力を入れたところ

松原「2話…なんでしたっけ、あ、『失業保険』と『内臓』か」

呼び名それ?!ってめっちゃ笑った。仮タイトルとかだったんですかね。

松原「新規のお客さんにも観てもらいたいので、改めてキャラ紹介を、って感じですね」

富永「そうだ。聞きたかったんですけど、あれなんでチョロ松だけ残ったんですか?」

松原「え!!アニメちゃんと観てください!!」

チョロ松は…残るんです。と念押しのように言ってたのが面白かったです。なんか、富永Pと松原さん、教師と生徒か親子みたいだった。「も~お父さん、ちゃんと観てよ~」みたいな(富永Pはわりとお若い方なんですけど)。

松原「ワンクールかけて見せたものを、ワンパートにぎゅっとまとめたつもりです」

藤田「こだわったのは、あの内臓具合ですね。見たことねえ絵ヅラを作りたいなと思って。一松の内臓はリテイクが出ました。もっとガラスっぽく、って」

どういう流れだったか忘れたんですけど、『十四松と概念』の話になり(内臓のデフォルメの話からだったかな?岩井さんが好きだって言ってたんでしたっけ…?)、あの頃「概念」が流行ってたんですよね、という監督と松原さん。

松原「言葉の響きも面白いし。何でも概念ってつければ面白いなって」

藤田「『概念としての野球』とかね」

今後について

藤田「まだやってない組み合わせもやろうと思って、洗ったりしてます。多少は」

松原「あと一期でやろうと思って後回しになってたやつとか」

新キャラも出ないことはないかもしれない…みたいなことをおっしゃっていたはず。

そしてこれも流れは忘れたんですけど(次の話がトト子回ということから?)、遠藤さんについて。

藤田「遠藤さんは何をしゃべってもやらしくなく聞こえるから…それに調子こいて……笑」

この発言聞いてから1期を改めて観たら、ほんとにひどいことばかり言わせていて、あのおっさん……!!と思った。前の週のイベントで遠藤さんイヤミカートが「初めてのピー音だった」っておっしゃってましたよね。

放送・配信情報

――(ずらっと並ぶ配信情報を見て)すごい数ですね。やっぱ増えたりしたんすか?

富永「いや…増えて…ないんじゃないかな……?」

――全然把握してないじゃないですか!!笑

最後のごあいさつ

みなさんわりと普通に締めてる中、松原さんが「こんなにたくさんの人に受け容れていただいて……素敵な世の中だな、みんな疲れてんのかな、って、いつも思ってます」って言って笑いを取っていました。

上映会

推薦はエピソード単位でしたが、上映は推薦されたエピソードが入っている話をまるごと、という形でした。

つまりド頭がカラ松事変。なんてキツいイベントなんだ!!

エスパーニャンコの「友達なんてマジ要らねえ」のくだりも、映画の音響で聞くと胸の痛みが倍増でしたよ……

センバツ上映の時も思いましたが、映画館で観て一番テレビと違うな~!ってなったのは音ですね。映像も、大スクリーンで観ても見劣りしないって、考えてみたらすごい。

あと今回初めて気が付いたんですけど、メインキャストもモブキャラの声あててます…?聞き間違いでなければ、中村さんとか何回か出て来た気がしたんですけど…違うかな……?あとまたエスパーニャンコの話ですけど、ごみにまみれた一松を見て「うわ…キモ……」みたいなこと言う女子高生の中にくじらさんいません……?!

 3話ごとに休憩を挟みつつ、そんなこんなで5時10分終了。

最後は25話だったのですが、四銀の校歌みんなちょっと口ずさんでましたよね?笑

どうせならもっと全力で歌いたかったなー!

さすがに体力も限界に近付いた中で観るあのエンドカードは、なんだこれ……?のひと言でした。

 

ここからはマジでほんとうに雑感なので読まなくていいんですけど

めっちゃ思ったのがこれ!

好きなキャラの股間のモザイクこんな見ることあります??いや、銀魂でもわりとあったんですけど…… 

そして映画館出てきたら町が汚くてね~~。だってウィッグ落ちてたんですよ~~まじか~~~。

同人誌即売会とかもそうなんですけど、女オタクの集うイベントの何が好きって、高校生とかの時に同じクラスだったとしても一回も喋らずに卒業しそう~~って感じの服装もメイクも全然系統の違う人どうしが楽しげに喋ってるとこ。女オタクに限ることもないんですけど、男性の場合、髪型やメイクのバリエーションがない分、そこまで激しく見た目に差がないじゃないですか。

今回も、見た目ばらっばらな人たちが、6時間にわたって愛と狂気に満ちたアニメを観たっていう静かな連帯感を胸に、超汚い歌舞伎町の中でもほんと最悪に汚いエリアをずんずん闊歩していく感じ、すごい良かった!

翌日昼過ぎまで寝ても体の疲れは取れなかったけど、行って良かったです。

……と、自分でもびっくりするくらい長くなりましたが、少しでも楽しさが伝わりましたら幸いです。

このイベントのツイートきっかけでフォローしてくださったみなさん、そんな感じで適当によろしくお願いします。

3話どうなるんでしょうね…!!それでは!!

*1:この前のダ・ヴィンチ乙一さんとの対談で「『6つ子は目元が隠れると、顔の区別がつかない』というネタを、それまでの話数で1、2回振っておいた」とおっしゃってて、長男は気付いてないということを分かってもらうためのネタ振り(=長男は気付いていないってことで確定)かと思ったんですけど、あれは気付いているか気付いてないか分からないようにするためのネタ振り(=あえて結論を出さない)だったのかも…??

*2:他の方のレポ見たら大一の社長だったみたいですね

「推し松」と兄弟構成の相関について

お世話になっております。

標記の件ですが、結論から申し上げます。

 

ない!!笑

 

ありませんでした!くやしい!

私のまわりの長男推しは、自分も下に弟妹のいる長子が多い気がする…というのを実証するべく、Twitterの機能を使ってアンケートしてみた結果なのですが、気のせいだったみたいです。

 

内訳は以下の通り。投票期間は3月24日~31日の一週間、有効回答数は306件でした。

 

 

上の子

真ん中

下の子

ひとりっこ

合計

長男

54

8

27

10

99

次男~五男

73

13

39

16

141

末弟

27

10

19

10

66

合計

154

31

85

36

306

 

長男推しと上の子だけじゃなくて、いろいろ試してみたんですけどねー。統計に関しては素人なんですけど、テキストとか解説サイトを頼りに、学生時代のなけなしの記憶をたぐり寄せて、何かないか!と頑張ったものの、今回のデータから言えることは特にない、という結果に。
例えば、ぱっと見た感じ、末弟好きは長子と末子が多い?!とか。でも統計的に有意といえる差は得られませんでした。残念。

 

というわけで、少なくとも6つ子については、キャラクターを好きになる上で兄弟構成というのはさほど大きい要因ではないらしい、ということがわかったわけですが、ひとつめちゃくちゃ気になるのが、

どうしてこんなに上の子が多いのか?!

ってことなんです。だってこれおかしいんですよ。「長子」じゃなくて、下に弟妹のいる長子」なんですよ。ひとりっこ含んでないんですよ。

ってことは、上に兄姉のいる末子と同じ数いないとおかしくないですか…?

下の子はツイッターやる年齢に達していないということ……?

それとも「オタクは上の子が多い」っていうどこかのネット記事の眉唾な調査結果を図らずも追試してしまった感じですか………?

人口動態の統計までひっくり返したんですけどわからなくてもやもやしているので、ぜひ答えをおしえてください…………!!

 

いやーしかし思いのほかたくさんご回答いただいてびっくりしました。今更ですが、ありがとうございます。

このアンケートの期間がちょうど24話と25話の間くらいなんですけど、25話放送からそろそろ3か月って気づいて動揺がすごいです。どうりでツイッター以外でおそ松さんの話を聞かなくなったはずだ!

この3か月で私は何を得ただろうか?おそ松さんのグッズやコラボの情報くらいなんじゃないか。そういう情報ばかり、ものすごい量得ている!!

まあ、ありがたいことなんですけど、本編では拝めなかった夏を満喫する6つ子たちの姿を雑誌やらグッズやらの絵で見れば見るほどさみしさの募る今日この頃。

アニメの新作を見たいなあ。

そんな感じで、今後ともよろしくお願いいたします。

おそ松さんがみんなのものでよかったという話(おそ松さん25話)

最終回、すごかったですね、すごかったですね!

リアルタイムで観た直後、これだけ書いて保存してあったんですけど、一週間経ってもなお感想は変わらないですね、すごかったですね。

24話から最終話までの間、ここでもツイッターでもいろいろ言いましたけど、ねえ見てくださいよこれ。

笑って終わるのはまず疑ってないんですけど。 でもそこに至る過程がとってもしんどそうでこわくて

劇場型お兄ちゃんの話と終幕に向けて(おそ松さん24話) - 標記の件につきまして

「そこに至る過程」なんてなかったんだ、わーい!

とか言ってぷるぷるしてた私、かわいー!

 

いやあ、オリジナルアニメだと、みんなで一緒にはらはらどきどきできるのが楽しいなあ。

もちろん、原作があってもそういうどきどきをくれる作品はあるでしょうけど。というか藤田監督とシリーズ構成・脚本の松原さんが長く関わっている銀魂だって、まさにそういうアニメだったんじゃないかと思いますけど。

何かにつけて引き合いに出されているので私が改めて挙げるまでもありませんが、実写化と謳ってキャラの衣装を着せたマネキンを延々映してみたり、かなり気合いの入った偽最終回をつくってみたり。この間まで放送していた第3期の初回も、あの議員の号泣会見のパロディという「さあつぶやくがいい!まとめるがいい!トレンドに入れろよ、ヤフーのトップに載せてみせろよがはは!!」みたいな始まり方してましたし。連載中の漫画原作という縛りのもとで、視聴者をぶんぶん振り回すアニメでしたよね。

ちゃんと出典がわからないんですが、テレビショウであることにこだわっているんだと、あちこちでおっしゃっていたはずです。リアルタイムで観てわいわい言う、翌日の学校で話題になる、そういう展開づくりを、相当意識的にやってこられた方なんだろうなーと思います。

 

このね、みんなでわいわいっていうのが、私がおそ松さんを好きになった結構大きな要素だったんだなって、25話を観て思ったわけですよ。このアニメ、みんなのものだったな、そこがとても好きだったな、って。

そこで、おそ松さんがどうして「みんなのもの」という感じがしたのか、ちょっと考えてみたので聞いてもらえますでしょうか。

 

25話が終わって、おそ松さん用につくったツイッターのアカウントどうしようかな~と、溜まった下書きをぼんやり見返していたところ、

おそ松さんすごく楽しいけど同時にすごくしんどい理由わかったかもしれない。こき下ろす対象が、強者じゃないからだ

から始まる長文連続ツイートが保存されてたんですけど、25話まで観たらだいぶ考えが変わっていることに気が付きまして。

たぶんライジングを観た週のどこかで書いたものなんですが、以下全文……

人を馬鹿にして笑うというのはコメディのジャンル?パターン?として全然珍しいものではないというか、むしろ原始的というか本来の姿だと思うんですけど、

でも、そういうのって、いじわるなおじいさんとか調子に乗った貴族とか、ふんぞりかえっててむかつくけど現実世界では敵わない人たちをせめてフィクションの中で笑い飛ばすことで溜飲を下げようぜっていうものじゃないですか(知らんけど)

でも、自意識膨れ上がった人って、別に敵わない相手ではないですよね。実際のところ無害だし、ほっとけばいいわけです。

いや、兄弟があんなこと言い出したら全力で引くと思いますよ。私だって、フリーハグとか自分探しとか、てらいもなく言える人ウッつよいこわいってなりますよ。でもこの気持ちは、そういう無邪気さや素直さが自分にはないっていう、一種のやっかみみたいなものだと思うんですよ。

なんだろう、長男と末弟の一連のやりとりが「突然やばいこと言い出した兄弟への反応」っていうよりも、いわゆる意識高い系に対するネット住民の反応みたいだったのが気持ち悪かったのかな……問題は題材じゃないのかもしれない………

めっちゃお金持ちで小学校から大学まで受験なしで名門私立!みたいな絵にかいたようなおぼっちゃんの友達がいるんですけど、臆面もなく「ずっと成長しつづけられる環境にいたい」とか言っちゃう。フリーハグって聞いて、私の頭に浮かぶのはそういう人たちなんですよね。

彼がフリーハグしてるかどうかは知らんけど。でもフラッシュモブはかなりの確率でやってると思う。知らんけど。そんな彼はいま超大手企業で働いていて、だからね、私にとってフリーハグしちゃう系の人たちを悪く言うことは、負け犬の遠吠えのように感じられてしまうんですよね。

……ん?でもそうなると、向こうが強者だから、本来喜劇がこき下ろす対象に入っている……??

じゃああの話は別に古典的なコメディのパターンから外れてはいなかったのか…うん、そしたらただの私の好みの問題かもしれない。事故の回みたいな、誰も傷つかない会話劇で笑わせてもらう方が私は好きってだけだったのかもしれませんね、うん、解散!!

ライジング視聴直後の私、めんどくさいですね。下書きの中で解散してるけど。

ついでに貼ってしまうと、3年前の私がこんなことをツイートしていて、

本当の自分とは何か見つめ直せって言われても、わたしの自意識なんてこじれて「恥ずかしい」と「照れ臭い」でコーティングされた上から張り巡らせすぎた予防線が絡みついてぐるぐるになった状態で床に転がしてあるから足で蹴とばしてみることくらいしかできないんだ

そりゃあ自分の自意識についてこんな認識してた人にあんな話見せたら1000字分自問自答しますわ~納得ですわ~~。

 

でもね、考えてもみてよライジング視聴直後の私。これが例えば、「リア充をdisる」だけの作品だったら、リア充をdisってる側だけの作品になってたと思わない?

次の日朝から仕事するにはきつい時間に放送されてるアニメを見ちゃってる、20話予告のチョロリン言うところの「アニメとネットで捻じ曲がった自意識」を抱えてる層も容赦なく風刺の対象にしていくことで、普遍性といったら大袈裟だけど、どこにもおもねらない強さそして説得力みたいなものを得たんじゃないかなって思ったんだけど、どう、私?

 

なんていうんだろう、絶対安心な支持者を背にして戦ってないというか。 

今思えばのっけからイケメン勢揃い系アニメのどぎついパロディを持ってきてるあたり、様子がおかしかったんですよね。だってあの声優のラインナップ、絶対それ目当てで見始めた人相当数いたはずでしょう?私、そこまでたくさんアニメ観てる方ではないと思うんですけど、ほぼ全員出演作観たことありましたからね(余談ですが福山さんだけこれが初めましてでした。入野さんもハクでしか知らなくて、だいぶイメージが更新されました。かなり良い方に)。

以前、たまたま喫茶店の隣の席でBLゲームの会社の人が打合せしてたことがあったんですけど、「人気声優さえ起用しておけば、ゲームの内容いかんに関わらず一定の売り上げが見込める」って言ってましたからね。だから正直システムを開発する必要のないCDの方が利益率がよくて、新しいゲームを開発するモチベーションが下がってるんだみたいな感じの話で、なるほどなあって思ったんですけど。

つまり、声優ファンはそれくらい手堅いお客さんと見なされているはずってことなんですよ。そんな上得意を蹴散らす勢いで行ってたじゃないですか。あの、幻になった第1話は。蹴散らすというか、そういう期待には応えないぞ!笑い飛ばしていくぞ!!っていう。

それからじょし松さんや「トト子大あわて」はDVDやグッズの売り上げに最も貢献すると思われるアラサー女子をころしに来てたし、そうそう「イヤミの学校」もすごかったですよね。脚本の松原さんはお笑い畑の人だそうなので、いわば身内に対しても刃を向けてる感じ。

 

……と、ぼんやりした言葉で書き連ねていたんですけど、もっとぱきっと説明してくれている記事があったので引用させていただきます。

realsound.jp 

多くのアニメ作品が避けがちである「ニート」や「非モテ童貞」、「痛い自意識」など、視聴者の多くが直面するであろう若者にとっての一般的で等身大の課題が、分析的にギャグとして描かれていく。現実と太く接続された作品世界で、それらが正面から批評され笑いの対象になるということは、馴れ合い慰め合うことで安心を与えがちであるアニメが、アニメファンと適切な距離をとったことを意味する。その距離感こそが「おそ松さん」が幅広い層にリーチすることができた大きな要因だと考えられる。

ああ、そうか、おそ松さんはあらゆる対象を敵に回すことで、逆にみんなのものになったのかもな、って。

 

カラフルでコミカルな絵柄にごまかされそうになるけど、その社会に対する視線は辛辣だし振るう刀の切れ味は鋭い。切られると痛い。でも、だからこそ、おそ松さんを観ていて元気づけられたり、明日も頑張ろうって思えたりしたんじゃないかな、という気がしてるんですよね。今は。

ニートでもいいよね!」という礼賛だったり「童貞で悪いか!」みたいな開き直りに終始していたら、そんな作品を好きな自分を肯定できなかったと思うもの。現実逃避してる罪悪感がつきまとっちゃいそう。

おそ松さんは童貞ニートが主人公のくせに私を全然甘やかしてくれなくて、むしろいつ自分も刺されるかわからない緊張関係にあった。

 

いや、わかってるんですよ?そんな感想が出てくる時点で私はもう普通に楽しく観てるだけのライトユーザーではないっていうのは!

 

そういえば、ツイートの下書きのなかに、

おそ松さん好きだけど、好きなんだけどこんなに人気がなければもうちょっと素直に好きって言えたと思ってしまう

っていうのも残ってたんですよ。「スペースダンディくらいの盛り上がりだったら、もっと全力で好きだって言ってた気がする」って。いやそれスペダンに失礼だよ。

でも、これも前言撤回ですね。これだけたくさんの人が応援してなければ、ここまでお祭り騒ぎはできなかっただろうし、こんなやりたい放題のアニメが社会現象になるほど愛されてるんだと思うと、あーもう世の中って全然捨てたもんじゃないな!今夜も最高!って思える。素直に全力で好きって言える。

 

第四銀河大学付属高校の校歌が流れてきたときの私、たぶんここ数年で一番無邪気な笑顔だった気がします。ほんとうに、すっごくたのしい半年間だったなあ。半年ぶりのおそ松さんのない月曜深夜を前に、改めて思います。

 

……と締めたところで最高の25話にひとつだけ物言いなんですけど、チョロ松の手紙燃えたのどうしてですか。何の能力ですか。一松が猫になる理由をスタッフに訊いたら「聞くのは野暮だろみたいな空気を出された」と福山さんがおっしゃってましたが(確かシェーWAVE)、これもそういうやつですか。いや、でも、あそこだけちょっと、雑じゃありませんでしたか……?笑
まあそんなこと言ったら「センバツ」って何だよだし銀河野球って何だよだし全体的に何なんだよって話なんですけど。
でもでも24話で歯車カリカリ言うくらい後ろに引いたチョロQから手を離すきっかけになるような(チョロ松だけに)、大事なポイントだったじゃないですか。

2期で説明してくれるならいいけど絶対しないだろうし、そういうの説明してくれないところが好きなんですけど。

 

追記:

手紙燃えるくだりさすがに雑じゃね?問題なんですが、シェーWAVE最終回を聴いたところ、普段はスタッフとも議論しながら緻密に演技を組み立てていくタイプの神谷さんがそこについては諦めていて、「うん、なんか燃えるんだよ~」って言ってた、ちょっと誇らしげですらあった、とのことで、私の中で全部が成仏しました。ありがとうございました。大好きです。

劇場型お兄ちゃんの話と終幕に向けて(おそ松さん24話)

いきなり、そして今さらですが、事故の回のおそ松兄さんの「ちょっとシャレの効いた感じで責められたよ?」とか「地雷踏んだ、地雷踏んだよ?」の言い方がすごく好きなんですけど。

 
直接チョロ松に反論するんじゃなくて、まわりのみんなに言葉を向けて、間接的に会話する感じが、あー兄弟げんかっぽいなーって。
 
でも、それから気になってたんですよ。それ以外にも、おそ松兄さんの発言って、誰か一人に向けての言葉ではなく第三者の存在を意識した台詞が多いのではないか、と。
 
例えば、トド松のラインの「俺この末っ子のこと何にも知らないかも!」とか、「あらー、なんか変なスイッチ入っちゃった」とか。「わかってるね~常識あるね~~」も、一松に向かって言ってはいるけどトド松に聞かせるための台詞でしょ。
 
何が言いたいかって、それ、自分入れて3人以上参加者がいる前提のコミュニケーションだよね、と思ったんですよ。
おそ松は、一対一できちんと受け答えするよりも、その場の会話が全体として面白くなることを重視している気がします。そのために進行役に徹したりもする。そういえば銭湯クイズのときの司会も長男でした。
 
思い出すのが、クラスにひとりかふたりいた、コミュニティの支配者として君臨する男子。女子にモテはしないんだけど面白がられてはいて、班分けで一緒になるとそこそこ喜ばれる。おそ松兄さんも、そんな高校生だったんじゃないかなあと思ってるんですけどどうでしょう。
まわりの人の面白さを拾い上げてエンターテインメントに仕立て上げる、劇場型お兄ちゃん。大勢の共演者のなかに放り込まれて初めて能力を発揮できるタイプのパフォーマーですよね。勢いのある一発芸もアクの強さもない。だから、ピンではきっとやっていけない。
 
ああ、そりゃあ、ひとりにされるのはこたえるよね、って。自分でも何度か言ってましたけど。ひとりにするな、さびしい、って。
パフォーマンスって話でいうと、二次創作なんかでは、元演劇部ということでカラ松の俳優っぽさがよくフィーチャーされてる気がしますが、おそ松も舞台の上の人だよな、と思います。
 
だってタイトルはおそ松さん、あなたが長男で主人公だもんね。
 
まあ、だから何ってわけではないんですが、最終話迎え撃つにあたって、吐き出しておきたかったことでした。
 

……っていうか!(※以下24話ネタバレ濃度が上がります)

 
アニメージュの4月号 で富永プロデューサーが、それぞれの個性を見せていくことを意識してエピソードを配置していった、というような話をされてたんですけど、「『そろそろ、おそ松のキャラを立てなきゃ』ってことで、『なごみのおそ松が入った』」と言われて私は…えっ…それ…パラレルコントじゃん…………
 
だって、エスパーニャンコ回や一松事変の怒涛のモノローグを経て私たちはもう一松が案外ノリのいい普通の兄ちゃんだということを知っているし、イタくてサイコパス扱いされてたカラ松も実は結構空気読めるし気配りも出来るって分かってきた。チョロ松だって、はじめは生真面目なツッコミ担当だったはずが、性癖も自意識も曝け出されて、なかなか味わい深い奴になりましたよね。十四松は眩しいくらいにまっすぐな恋をして見せ、そうかと思えばつかみどころのない深淵を覗かせ私たちの混乱を深めました。6つ子の世界の外に出るためなら兄の犠牲も辞さないドライモンスタートッティだって、ただのあざとい自撮りアヒル口野郎じゃないもんね。這い上がるために努力してるのも、兄たちが全てを捨ててダヨーン族になろうとしたら連れ戻そうとしてくれる全然冷めてない一面があるのも、私たちはみんな見せてもらったから。
 
なのに、長男のお当番回、探偵って!!世界線違う!!キャラ掘り下げられてない!!別の方向に掘り広げられただけ!!
え?イヤミカートも実質おそ松兄さんメイン?いや、確かに見せ場たくさんあったよ?「主役をキープでしょ?」のとことか格好良かったよ??でも、弟たちのメイン回とずいぶん風情が違うじゃない??地球滅んでるし!!
 
……いや、そんなところも好きだったんですよ。
一松が猫に変身するのとか、神松の話の終わり方とかもそうですが、説明なしの放り投げっぱなしってやつが結構好きで。
だから、このままでいいよって、思ってたんですよ。
最終回あたり、満を持して長男が主役張ったりしてね〜、という気持ちも少しはありつつ、あったとしてもまたはちゃめちゃなギャグだろうなって。
 
ねえ。だから。こんな方向に内面に迫る描写が来るとは思わないじゃないですか。
キャラを紹介する回がなごみ探偵だった長男が。原子分解光線浴びても生きてる奴に裏も表もくそもないなと納得しかけてたのに。なあ。おい。そこからの落差よ。
 
みんなの思いがひとつになった結果、「これpixiv」がトレンド入りしたりしたわけですが、確かに、弟たちが家を出ていって最後に長男が残るっていう二次創作、私も何度か見かけました。
でも、そういう作品ってだいたい、おそ松兄さんは何でもない風にみんなを見送って、誰かが辛くなって帰ってきたら変わらない笑顔で迎える役割を淡々と引き受けている、みたいなパターンじゃありませんか。おそ松兄さんマジ兄さん。色々思いながらも、言葉や態度には出さなくて。何これ切ない。涙腺崩壊。その完璧なまでに抑えつけられた本心が、諦念が、絶望が、切なくおどろおどろしくリリカルでポエミーに描かれる!みたいな。その後R18になったりならなかったり、みたいなみたいな。
 
なのに……
 
ほんものの兄さん、全然諦めきれていないじゃん!!隠せてないじゃん!!
うわーおそ松兄さん全然人間!!超普通!!原子分解光線どころか、ちょっと殴られたらしぬでしょ兄さん!!
触れれば温度すらありそうな、等身大のかなしささみしさ苛立ちが!!ねえ!!もう!!焼肉行こう!!!!
 
松原さんが、お前の書く会話は生々しいって言われるけど自分ではわからない、とカルチャーブロス のインタビューでおっしゃってたんですけど、いや……生々しいよ…………
 
まあ、笑って終わるのはまず疑ってないんですけど。
でもそこに至る過程がとってもしんどそうでこわくて、でもこれだけ丁寧に幕が引かれることはすごくうれしくて、この作品を好きになってよかったなあとしみじみして、でも息もつけない展開でそんなセンチメンタル全部吹き飛ばしてくれたっていいや。
 
どんなに馬鹿馬鹿しくても不条理なギャグでも、最後の締めがOPの「タイトルはおそ松さ〜ん」だったり白黒に戻る演出が入ったら号泣する準備はできている。
 
……そうじゃなくても、きっと泣いちゃうな。